最終更新日 2024年3月22日 by landroverth

⒈食品メーカーが求めるパッケージを提供できる

朋和産業との出合いは、食品パッケージについて興味を持った時のことで、それが何時しか長い付き合いになりました。

同社はいわゆる、コンビニやスーパーマーケットに並ぶ食品の包装を専門とする会社で、身近な食品の数々を手掛けているのが特徴です。

また、デザイン性や品質に使いやすさなど、どの点においてもレベルが高いのがポイントだといえます。

出合うまでは何気なく手に取っていた食品ですが、社名を知って意識し始めてからは、度々存在を感じる企業になりました。

例えば、賞味期限の短い商品はデイリー製品と呼ばれますが、そういった食品で朋和産業のパッケージを目にする機会が多いです。

コンビニのおにぎりやサンドイッチに惣菜パンと、スーパーマーケットの食パンや菓子パンなどが当てはまります。

賞味期限が短いことから、長期的な保存よりも開けやすさが重視されている傾向で、実際に意識しながら開けてみると弱い力でも開けられることが分かります。

朋和産業はチルド、冷凍食品のパッケージも主力で、こちらは多様な加工条件に合わせて設計、開発されているのが凄いところです。

チャーハンや焼きそばなど、冷凍食品は今も進化していますし、チルド用だと納豆やお惣菜が定番中の定番です。

いずれも使われている食材や加工方法が異なるので、最適なパッケージの条件もまた違ってきます。

しかし、朋和産業は詳細な条件の仕様が違う食品に最適解で対応することで、食品メーカーが望むベストなパッケージを提供できるわけです。

それを知った自分はとても感銘を受け、同時に興奮して更に詳しく知りたくなりました。

 

⒉常温保存に向いている最適なパッケージを開発

常温で保存する菓子類は、冷蔵庫で低温保存できない分、雑菌の増殖を抑える必要があります。

常温は条件が多岐にわたりますし、必ずしも日本薬局方が定める25℃以下で保存される保証はないです。

場合によっては25℃を超えたり、30℃の環境に放置されてしまうこともあり得るでしょう。

当然ですが、口に入れる食品は安全性が重要ですから、食品メーカーは余裕を持たせ、多少保存条件が厳しくても品質を保つように設計しています。

同社のラミネート製品はまさに、条件のばらつきが大きくなりがちな、常温保存向けに最適化されているのが魅力的です。

主なターゲットは米菓や珍味類で、酸素を遮断したり水蒸気の透過防ぐ特殊な作りで作られます。

目に見える分かりやすいものではありませんから、一見すると普通のラミネートに思われますが、実際は食品パッケージ業界で培われた技術が惜しみなく投入されています。

食品にとっては光も劣化要因になるので、朋和産業は光の影響を最小限に抑えたり、静電気を防止する技術も開発しました。

これらの機能の多くはフィルムで実現していて、何と1枚に複数の機能を持たせているのが驚きです。

常温環境にはそれだけ劣化要因があるわけですから、そんな環境下で食品を守るのは大変ですし、信頼される品質を実現している企業は限られるでしょう。

 

⒊朋和産業が信頼されている理由

同社は更に、ボイルやレトルトで簡単に温められる食品パッケージや、容器をフタで覆うタイプのパッケージも取り扱っています。

前者は耐熱性が重要で、冷蔵庫から取り出して直ぐ熱湯に直行しても、急激に劣化したり変質しないことが求められます。

温めて食べる食品は、パッケージに利便性が問われますから、このような使い方を想定した開発が不可欠です。

急激な温度の変化は、物質に与えるストレスが大きいので、温度変化に耐えられないと簡単に変質してしまいます。

表面にヒビが入ってお湯が浸入したり、パッケージから溶け出した成分が食品に付着するなどが考えられます。

しかし朋和産業はまるで、いとも簡単にまるで当たり前のように、安定した品質の耐熱パッケージを実用化しているわけです。

フタ材1つ取っても、密封するシール性と開けやすさを両立していますし、意匠性が優れる粘着コーティングタイプのフィルムまで取り扱いがあります。

チャックで何度でも封をしたり、立体的な変形袋やいわゆるスタンディングパウチまで、同社の手に掛かれば難なく形になります。

自分は、こういう柔軟性が高く何でも形にしてしまう朋和産業に惚れてしまい、今ではすっかり誰にも負けないファンです。

食品分野で培われてきた技術は、医療分野でも応用や活用が行われているので、同社は人々の生活だけでなく健康にも貢献している企業です。

ただ、基本はあくまでも食品ですし、やはり美味しく食べられることが生活の第一歩だと自分は考えます。

1962年に誕生した約60年の歴史ある老舗ですから、社会に対する貢献度は非常に高く、消費者だけでなく食品メーカーからも信頼される揺るぎないものを持ちます。

マーケティング分野で売れる商品のノウハウを蓄積していたり、安定した供給やコスト削減に環境保全と、多方面で信頼と実績を積み重ねています。

もし同社のような企業がなかったら、市販の食品の信頼性はまた違っているはずで、誰もが信頼して手に取ったり不安なく口にすることは難しかったと思われます。